「残念です」けものフレンズのたつき監督降板炎上騒動について
こんにちは、オタキューです!
2017年9月25日、あるツイートが世間を震撼させました。
突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です
— たつき/irodori (@irodori7) 2017年9月25日
え、たつきさんけものフレンズ作れないの!?え、待ってどういうこと?
たつきがいないけものフレンズなんてラーメンに麺が入っていないラーメンみたいなものだぞ!
マジで!?うそやろ…。
などとこのツイートは拡散され、短時間で20万リツイートとかわけのわからないレベルで広まっていきました。
もともとけものフレンズはメディアミックス作品として、戦略的に展開されしばらく泣かず飛ばずでしたが、アニメ放送がきっかけで一気にブームになりました。
その一番の貢献者がたつき監督だと、関係者からもファンからも言われています。
それを、簡単に用済みのごとくポイ捨てするKADOKAWAグループには、
今回ばかりはひどいなあとしかいいようがありません。
僕はKADOKAWAの人間ではないので、一個人の独り言にしかならないのかもしれないけれど、今回の背景には汚い大人の世界というか、率直に言えば金の匂いがプンプンするんですよねえ。
てな感じで、今回はけものフレンズの時事ネタを書かせていただきます。
公式見解についてまとめ
けものフレンズ公式ホームページではこんな文章があがっています。
「けものフレンズ」に関しまして、すでに新規映像化プロジェクトの制作を発表させていただいておりますが、発表当初より同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中で、現時点においてもまだ何も決定していない状況です。
そのような中、今年1月~3月に放送されたTVアニメーションと同様の体制を優先として、視聴者のご期待に沿えるべく調整をしておりましたが、アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です。
「けものフレンズ」は動物ファーストの理念のもと、関わってくださったすべての方々の手によってゲーム、コミック、アニメ、舞台と展開して参りました。
広く門戸を開放し、理念に賛同していただける方々のお力添えをいただき、世界を広げていきたい。
そのために誰のものでもないプロジェクトとして、動物のための「けものフレンズ」として活動を重ねて参りました。
しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。
映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。
「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関しては、上記のような経緯で一部滞っておりますが、「けものフレンズプロジェクト」は今後も御協力をいただく皆様と共に作品を守り、ファンを守り、動物たちのことをもっと知ってもらう活動をこれからも初志貫徹、続けていく所存です。
映像化に関しましても、改めて、そしてできるだけ早くご報告できるよう進めて参ります。
今後とも様々な「けものフレンズプロジェクト」をよろしくお願いします。
なんか、ヤオヨロズが自分から辞めたってことになってるけど!?
これを公式で言われてしまったら事実上けものフレンズ終了のお知らせになっちゃいますよね。
たつきさんのツイートを見る限り、十分に話をしてからツイートしているんだと思いますので、勝手にそんなことになったというのは考えられないですよね。
そもそもあんな愛情たっぷり注ぎ込んで全力全開で作ってある作品を、おいそれと手放すわけないだろと。普通に考えて。
例えば、最初すごいバカだと思っていた子供を親が愛情持ってあきらめずに一生懸命育てたら、世間から超天才とか言われるレベルに育って、テレビとネットで引っ張りだこになったけど、あるとき凄い金持った権力者に「その子供は金になる、よこせ」と言われた感じなんですかね。
いやいや、渡さないだろと。
じゃあ、やっぱり権利取得のための陰謀説が有力なんじゃないかってことになりますね。
昔から結構KADOKAWAはこういったことをやっていたので、アニメを古くから見ているような人は「またか、このクズどもめ」と思っていることでしょう。
僕も思いました。
経緯についての想像と考察
けものフレンズは最初あまりにも話題にならなかったですから、きっとKADOKAWAサイドはゴミアニメかなんかだと思っていたでしょう。それを手のひら返してコンテンツの権利を主張している(と、思われる)
例えば以下のような流れじゃないでしょうか。
KADOKAWA「けものフレンズってマジ売れねー、不良債権だわー」
たつきサイド「アニメではいろいろと凝った作り方をしたい。現場判断で制作を任せてくれませんか?」
KADOKAWA「おっけーおっけー、勝手にやっていいよー。どうせ売れないし」
大ヒット後
KADOKAWA「いやーけものフレンズ売れると思ってたよ!今後のメディア展開とか、やればそれだけで儲かるし夢が広がるね!」
たつきサイド「そうですか。いろんなところから仕事受けるようになったので、今まで通り制作は現場判断でいいですか?」
KADOKAWA「いやー、それは困るよ。だって権利は我々が持ってるんだから。勝手なことしたら作らせないよ」
たつきサイド「あれ、今まではいいって言ってたじゃないですか。どうしてですか」
KADOKAWA「事情が変わったんだよ。とにかく勝手なことはしないでね」
たつきサイド「そうですか、わかりました」
KADOKAWA「これからはみんなのけものフレンズなんだからさ、頼むよ。はっはっは!」
たつきサイド「これは乗っ取られるかも?ファンのためにやめるしかないのか…でも続編作るって言っちゃってるし…こんな気分で制作してもいいものは作れないだろう。ならいっそのことやめてしまえば!」
KADOKAWA「なるほど。まあ変わりはいくらでもいますからねー。今までお疲れ様でした」
たつき監督「残念です」
多分、こんな感じなんだと思います。
まったく期待のしていなかったアニメなのに、1シーズンのアニメ売上トップになり、Mステに出てみたり、アニサマに出てみたり、カップ麺のCMに出てみたりと活動が活発になってきた矢先の話です。
まず間違いなくお金が絡んでることでしょう。
このままたつき監督とヤオヨロズが独立して、商標をぶんどって利益を総取りする(つもりは絶対にないと思いますが)のはなんとしても阻止したい。もしかしたら今後何年間も継続するコンテンツになる可能性もある。
じゃあ、適当に理由を付けてアニメ制作からはずしちゃえー!ってな感じなんじゃないでしょうか?
ひどいですね。
アニメの権利問題を回避するためにはどうするべきか
日本のアニメ制作会社というのは、昔から立場が弱いです。
吹いたら飛ばされるような、カスみたいな力しかないのです。
なら、権力のある会社にすがるしかない。
ただ、昔だったらそうですけど今はネットがありますから、いくらかやりようによってはなんとかなるんじゃないかと考えています。
要はうまくやって独立しちゃえばいいんですよ!
多分これを危惧してKADOKAWAは潰しにかかったんだと思いますが。
何もテレビを通して放送することが、アニメを世間に広める方法の手段ではないですから、youtubeなりそういった動画サイトに公開するのでもいいです。
ただアニメ制作には莫大なお金がかかると言われており、その辺の問題をどうクリアしていくかがポイントにはなるかと。
例えば、アニメ制作の共同出資会社みたいなのを誰かが作って、オーディション形式でおもしろい!とか世に出したい!とかいうアニメを厳選して、出資することを決定。
依頼された制作会社は、原画、動画、CG、声優、音響などの予算を固めていく。それで概算を出して請求。
請求を受け発注される。
アニメが完成し、ネット上の専用チャンネルで放映。スマホでも見れるのでほぼ全ての人がタイムリーに視聴できる環境を提供。
ネット上の専用チャンネルは著作権とかいろいろありそうですが、原作がある場合はちゃんと話あった上で放映するようにする。原作者への取り分もちゃんと考える。
出資会社も儲からなきゃ潰れるので、いろいろな広告媒体を使ってアクセスによる収入を得る。専用の優良チャンネルの販売とか。これはニコニコ動画とかいろんなところがやってますよね。
そして制作会社へは、中抜きのない報酬を毎月払う。
これで、今までの現場労働に関する低賃金問題は解消されるじゃないかと。
まあ、机上の空論なので本当にうまくいくかはもっと考えないといけないですが。
オリジナルアニメの未来を守りたい
僕は原作があるアニメは好きですけど、ラノベ作品のアニメ量産だけは嫌気がさしてます。
最近では昔ほど活発ではないですよね、原作が無くなってきたというのもあります。なろう系に移っているような気もしますし。
やっぱり当たるまで次から次へと原作からアニメ化!というルーチンをやるのはよくないです。
こういった無駄アニメを垂れ流すよりは、厳選して、本当に面白いだろうと確信するような作品を流してほしい。
僕としても、時間無駄にしたなーってアニメをいっぱい経験していますから、出来るだけ避けたいなあという気持ちです。
だからオリジナル作品って応援したくなるんですよね!
オリジナル作品って、オリジナルだから受けがいいということはなく、何も結果が出ていないし実績みたいなのがないから、どれくらい伸びるか?爆死する可能性は?など皆目見当もつかないです。
1から10へ行くより、0から1へ行くほうが何倍も難しいですから。
それでも世の中に作品を生み出そうとして、何年も考え、制作し放送までするのは勇気がいることです。
アニメ作るのだってタダじゃないんだから、なんか1話制作だけで1000万くらいかかるらしいですし、道楽でできるもんじゃない。
なので原作があるアニメよりかは、オリジナルのほうが魂のこもった作品ができる可能性が高いと思ってます。
例えばまどか☆マギカであったり、ガールズ&パンツァーだったり、ラブライブだったり、けものフレンズだったり。
最近だと、プリンセス・プリンシパルもよかったですね。
こういった魂のこもった作品を、くだらない理由でつぶしたくないですね!ほんとに!
まとめ
結局KADOKAWAがなんかしたんじゃね?って話でした。
僕はたつき監督のツイートを見た時、悲壮感も相まって何かをしなければいけない気持ちになり、こんな記事を書きました。
残念ながら、この先今までのようなけものフレンズは見れなくなる可能性が高いです。
僕も、たつき監督が指揮を執っていないけものフレンズはダメだろと思いますが、嫌いにはなりません。
作品や動物たちには罪はないですからね!
ただ、続きをやるんだったら完全に違うアニメにするしかないのかもしれませんね。
そんな感じです!
おわりっ